「ピアスをイヤリングにかえることはできますか?」
初めてご来店された時お尋ねになり、日を置かずにすぐにご持参になったピアス達。
世界各地を旅して、その土地の気に入ったピアスをひとつ旅の思い出に。
それが旅のお決まりで楽しみだそう。
急にピアスホールに金属アレルギーのような症状がでるようになり、ピアスを着けることができずこれらの品々はしまっていたそう。
イヤリングにすればまた着けることができると、後日4点追加され計14点全てイヤリングパーツへの交換を承りました。
革、ガラス、アクリル、パール、陶器にガムランボール。
素材も様々で国際色豊かな品々!
「これはどちらで買われたのだろう?」
「このつなぎ方おもしろい!」
パーツの組み合わせやデザインもユニークです。
大ぶりのポストタイプはポスト部分を切り、切断面にヤスリを掛けて整えた後イヤリングパーツに接着します。
軽くて小さいパーツは耳たぶにはさむだけのノンホールピアスに。
揺れるデザインはチェーンや丸カンを足してピアスのときと同じような位置にパーツがくるように。
アメリカンタイプはイヤリングにした時に金具が目立ちすぎないように使用されている金具の色を合わせるなど、
できるかぎりその品の雰囲気を活かすようなパーツを選び、お直しさせていただきました。
交換が完了しお渡しの日、14点をひとつひとつ着け心地を確認しながら丁寧にご試着されて。
「これは露店のあやしげなおじさんから買って(笑)」
出会ったシーンや交わしたやり取りなど思い出し笑顔がこぼれ、こちらまで旅のお土産話を聞いているような気分でワクワクします。
この子達もまた着けてもらってきっと喜んでいるだろうな。
ものや思い出を大切にされる姿勢が素敵で、そのお手伝いができたことがとても嬉しくなりました。
旅するピアス達は沖縄でイヤリングにかわり、再び旅へ。
次はどちらへ行かれるのかな。