「リメイクしてほしいリングがあるんです。」
ご持参された2つのリング。
画像左のホワイトゴールドのリングはご主人のお祖母様からお母様へと受け継がれた品。
シンプルな立爪のダイアモンドリングと重ね付けができるセットデザインだそう。
右はプロアスリートのご主人が試合で優勝した際、副賞でもらったというリング。
とても華やかなデザインです。
そのまま着けるにはサイズが合わず、
普段からアクセサリーをほとんど着けないため華やかなデザインは気後れがするのだけれど、
ご主人、義祖母・義母の繋がり、その存在をいつも感じることができるアクセサリーなら身に着けたい。
そんな想いを受け、二本のリングのリメイクのご依頼をいただきました。
リメイク第一弾はリングからリングに。
普段づかいしやすく、かつ大きな作り変えのない方向でシンプルなデザインに。
イエローゴールドのリングは元のデザインを活かし二連リングのように。
ホワイトゴールドのリングはトップのモチーフを切り離し、丸みを帯びたリングの腕は平打のデザインに変えました。
リングの表には元のモチーフに留められていた石を2つ並べて配置。
両家とご夫婦のように石も仲良く二石寄り添うようにとの奥様のご希望です。
そして残ったパーツを利用したリメイク第二弾。
イエローゴールドの残りのパーツはブレスレットに。
ホワイトゴールドのリングについていたモチーフは受け継いだ元のデザインを活かしたペンダントトップに。
デザインイメージは沖縄の「海の波」です。
「東京で仕事してるときに偶然出会った主人と結ばれ、まさか沖縄に移住するなんて夢にも思わなかった人生。
沖縄の自然に癒され、子どもを授かり、家族で育まれてきて…いつもそこには海があって。
もとの形を残し、波のような線描を活かしたデザインで、沖縄の「海の波」のイメージで加工できたりしないでしょうか?」
後日そんなメールをいただいて、すぐに思いついたのが沖縄の慶良間パールです。
座間味島で黒蝶貝を養殖し採りだされた慶良間パールは色のバリエーションが豊か。
一粒一粒違う色合い(アイボリー、ライトグレー、グレー)を今回の沖縄の海のイメージに合わせ使用しました。
女性らしさやアクセサリー、おしゃれをすることに憧れつつもずっとコンプレックスがあったとおっしゃってましたが、
仕上がった4つの品をそれぞれ身につけて記念写真。
ご主人も隣でやさしく微笑んでいらっしゃいました。
県外から沖縄へ嫁ぎ、たくさんの縁に恵まれ、育んできた沖縄の土地で、
大切な家族の存在を感じ、いつも寄り添うものとなりますように。