アクセサリーのお手入れ 〜シルバー編〜

「たいへんなことになってしまった。。。」

友人から連絡を受け、持ち込まれたネックレス(画像右)。

以前弊店で購入してもらったです。

画像左は店頭にあった同品です。

真っ黒。。。

お気に入りで頻繁に着けていたそうで、変色してきたのが気になり綺麗にしようと漂白剤に浸けたらこのように真っ黒に。。

 

シルバーが黒くなる原因には「硫化」と「塩化」があるそう。

「硫化」は硫黄の成分に反応して黒くなるもので、温泉、汗、空気中の硫化水素、硫黄化合物を含む化粧品、ゴム製品にも含まれます。

そして塩素による「塩化」。

掃除、洗濯などで漂白剤を使用する時もアクセサリーは外した方がいいです。

あと、海やプールに入るときも。海水やプールの水にも塩素が含まれています。

 

普段のお手入れは着用後、水洗いをして柔らかい布で水気を拭きとり、乾いた状態で保管します。

それでも綺麗にならない汚れや変色がある場合、弊店でもクリーニングは随時承ってますが、

家庭で簡単に綺麗にできる方法はないかなと調べてみました。

※石が付いているアクセサリー、いぶし加工がされているアクセサリーには下記の方法は使用できません。

 

【軽い汚れの場合】

軽い汚れや変色が気になる場合は重曹を使います。

シルバーだけでなく真鍮製品にも共通したお手入れ方法です。

※シンクや洗面台で行う場合は排水口カバーや栓をするなどして流れないようご注意ください。

 

〈用意するもの〉

・重曹

・水

・柔らかい布

・歯ブラシ(チェーンや細かい部分用)

 

〈手順〉

1.重曹と水をあわせペースト状にします。

2.指や柔らかい布に付け金属の表面を優しくこすります。細かい部分には毛のやわらかい歯ブラシを使います。

3.真水で洗い流し、乾いた布やティッシュなどで水気を拭き取り乾かします。

 

 

【重度の場合】

今回のネックレスは、上の方法では綺麗になりませんでした。

黒く変色(硫化)してた上に、漂白剤に浸けた(塩化した)ため手強いのかもしれません!

調べてみると化学的に取り除く方法がありました。

シルバーの表面の黒ずみをアルミホイルと塩・重曹の成分によりイオン化させることでシルバーの色に戻るのだそう。

重曹もしくは塩のどちらかでもいいようです。

どちらも試してみたのですが、塩と重曹両方混ぜると早く綺麗になりましたのでこちらをご紹介します。

 

〈用意するもの〉

・耐熱容器

・アルミホイル

・重曹

・塩

・お湯(熱湯)

・メラミンスポンジ

※アクセサリーの大きさに応じて容器と重曹・塩・お湯の量は調整してください。

 


 

 

〈手順〉

1.器にアルミホイルを敷く

2.アルミホイルの上にアクセサリーを置く

3.重曹と塩(各大さじ1位)アクセサリー全体にまぶす

4.全体が浸るくらいの量のお湯を注ぐ

5.綺麗になったらお湯から引き上げ、メラミンスポンジでやさしくこすり洗う

 

お湯を入れた瞬間シュワシュワと泡が立ち、黒かった表面が白っぽく元のシルバーの色に近づいてきます。

途中再度熱湯を足したり、かき混ぜて泡立ちを促すといいようです。

白くなってきました!

 

黒さがまだ残っている場合は、3〜5を繰り返します。

お湯からアクセサリーを引き上げ、メラミンスポンジ(激落ちくんなど)で表面をやさしくなでるように洗い、真水で洗いながします。

 

クリーニング終了!きれいになりました!!

上は店頭の新品、下が今回持ち込まれた品。

真っ黒だったのが嘘のようです。

 

これらの準備や手順が難しい場合やお急ぎの時、チェーンなどの細かい部分や繊細なデザインには液体の洗浄剤がおすすめです。

液体に浸けたあと水洗いをし、ティッシュペーパーや乾いた布で水分を拭き取るとシルバーの白い輝きを取り戻します。

液体のシルバークリーナー(画像右)は弊店でも販売しております。(税込価格 ¥946)

シルバーの表面を溶かす強い薬液なので、直接手で触れないように、また使用頻度にもご注意ください。

 

クリーナーの容器に入らない大きな品(バングルなど)をピカピカに磨きあげたい場合はピカールなどの研磨剤(画像左)や研磨剤入の磨き布で仕上げます。

 

ご自分でできるジュエリークリーニング。

きれいになると清々しい気分になります。

おうちじかんにぜひお試しください。