8月 2017

母娘のオーダー&お直しリングのお渡し

佐久本弥生さんのオーダーリングのお渡しの日。

佐久本さんと一緒にお客様のご来店をお待ちしていると、いつものように母娘仲良くお越しになりました。

 

オーダーのきっかけは、お母様がいつも着けてらっしゃるダイヤのリングが少し痩せたためサイズが大きくなったそう。

取れてしまうのが心配だけど、サイズ直しはしたくないとのご希望で重ねづけするリングをお探しでした。

 

店頭にあった佐久本さんのV字リングを試しにVを逆にして重ねて着けたところぴったり!

すぐにオーダーの相談のため、日を改めて佐久本さんと打ち合わせをしました。

 

佐久本さんの話を聞き、お嬢様と相談しながら、店頭のV字リングをベースに、

「リングの縁の点々(ミル打ち)はぜひして欲しい!」

「ダイヤモンドは3石」

というお母様のご希望を盛り込んだ内容でオーダーを承りました。

 

こちらのリングの製作過程は過去のJournalにも掲載してます。(下のリンクからご覧いただけます。)

佐久本弥生さん アトリエ訪問?

リングをお客様に一旦見ていただきサイズを合わせ、サイズの確認ができたので、いよいよ今日は仕上げの作業。

石留と彫りをしていきます。

リングの上半分はあらかじめ艶消しにして、松ヤニにリングを固定します。

 

まずはリングの縁にミル打ちをしていきます。

このミル打ちはお客様が「ぜひに!」とこだわっていらっしゃった加工。

ミル打ちとは、地金の表面に小さな丸い粒の連続した模様を作っていくこと。ミルグレインとも呼ばれています。

 

リングのアウトラインにミルを打つ幅だけを残し、タガネでラインを彫っていきます。

 

一本のタガネで深さと幅を均一に。

佐久本弥生さん アトリエ訪問?

佐久本弥生さんのご自宅のアトリエを訪問しました。

那覇市の高台にあるご自宅。

 

愛犬のミニチュアダックス「そら」と「ちゅら」に迎えられ(吠えられ)ながらアトリエ部屋へ。

 

部屋の天井にはシャンデリア!

もとは応接間だった部屋をアトリエとして使っているそう。

窓からは那覇市街とその向こうに東シナ海が臨め、眺めも最高です。

元々視力の良い佐久本さんですが、目を使う仕事柄、よく遠くを見るようにしているそう。

部屋を見渡すと、ソファやテレビの他山梨で職人をしている頃から約20年使っている彫金机、バフや圧延ローラーなどの機械もならんでいます。

羨ましいアトリエ設備です。

 

ソファを勧められ、座ると横に大きな箱が。

「この箱何ですか?もしかして作品?」

「この間団体戦で優勝したんですよ〜!」

と箱から出して見せてくれたのはなんと優勝トロフィー!

長月の実り 〜六人の秋のカタチ〜 2017/9/16-24

 

 

長月の実り 〜六人の秋のカタチ〜

2017年9月16日(土) 〜 9月24日(日)  11:00 〜 18:00 会期中無休

 

高く澄み渡る空、さわやかな風に揺れる草花。

旬を迎えた美味しいものや美しい植物をモチーフにした、とれたての作品がレユニールに届きます。

6人の作り手によるそれぞれの秋のカタチをお楽しみください。