siki fair デザイナー鯉渕みどりさん来店!

ゴールデンウィーク最終日の5月6日(日)

siki のデザイナー 鯉渕みどりさんが来店されました!

お取り引きをさせていただいてから、弊店にいらっしゃるのは初めてのこと。

沖縄に来るのも20年ぶりだそうです。

歩くのが好きな鯉渕さん、ホテルからてくてくと歩いていらっしゃいました。

 

鯉渕さんは大学卒業後、造形教室をご自身で行っていました。

そのなかで障害を持つ子どもたちが自分で作ったブローチを着けて喜ぶ姿を見てジュエリーの道を進むことを決めたそう。

ブランド立ち上げから8年。

いろんな方に着けていただけるようデザイン、素材、着け心地を大切に作品を作り続けています。

 

在店日のこの日はオーダーリングのお渡しの日でもありました。

「仮面ライダー」

そうあだ名をつけて愛でているバゲットダイヤを横にセッティングしたエンゲージリング。

このリングに合うマリッジリングをあちこち探し歩いたそうです。

そんな中で出会ったsikiのランダムカットリング。

お仕事で単身離島に暮らすご主人と、本島から離島へ引っ越す準備を進める奥様。

お忙しい中、ご主人が本島に来るタイミングで、サイズやリングの幅、色合や仕上げを時間をかけて検討してオーダーいただきました。

それがちょうどsiki fairの始まる1ヶ月程前。

 

鯉渕さんから「フェア期間中伺うことができそうです」と連絡があり、

もしかして直接お渡しができるかもしれない!

鯉渕さんの来沖日とご主人の本島にいらっしゃる日がピタリとあったのがこの日でした。

最高のタイミングです!

 

鯉渕さんから仕上がったリングが渡されます。

 

ケースのフタを開けて

「おー!!」とお二人。

 

「刻印とサイズをどうぞご確認くださいね。」

奥様のリングサイズが小さかったためご希望の刻印が全部入るか心配されてましたが、

「刻印ちゃんと入ってる!」

刻印もお二人の薬指にもリングがピタリと収まりました。

「仮面ライダー」との相性もバッチリです(笑)

sikiのランダムカットリングはリングのデザインバランスを取りながら、ひと面ひと面やすりで角度をつけながら地金を削り手作業で仕上げるリング。

武蔵野美術大学で彫刻を専攻されていた鯉渕さんならではのセンスと高い技術によるものです。

鯉渕さんも当初は金槌で叩いて模様をつける「槌目」のリングを作っていたそうですが、デザインよりも手仕事の温かさが全面に出てしまうことに違和感を感じ、ランダムさを残しつつ緊張感のある形に変更したのがこのランダムカットリング。

「結構あちこち探し歩いたんですよ。」とご主人。

「人生最期の日までずっと二人で着け続けるものってすごいと思うんです!」と奥様。

「このリングに決めてよかった!ありがとうございます!!」

お二人からの言葉に照れながらも深々と頭をさげる鯉渕さん。

心に残るお渡しとなりました。

 

在店の間もいらっしゃるお客様に終始にこやかに対応される鯉渕さん。

「こちらのピアスは向きを変えて違う表情を遊ぶのも楽しいですよ」

「このタイプのイヤリングは耳たぶの上の方からスライドさせると着けやすいですよ」

ピアスやイヤリングを選ばれているお客様には着け方のコツや楽しみ方を、デザインに心奪われているお客様には、

「このピアスはデザインがシンプルなので存在感をだすために厚みをもたせていて‥」

モチーフに合わせたパーツ選びや、着け心地をよくするための工夫など製作の裏話を惜しみなく丁寧に答えてくださいます。

 

そんな鯉渕さんのジュエリーコーディネートも写真に収めようと手元にカメラを向けると手を上に?

「手を上にあげて血管が静まるのをまってから手をおろすと、きれいに撮れるんですよ。」と。

以前手のモデルさんから教えてもらったワザだそう。

なるほど!綺麗です!

リングの重ねづけや、グレーのネイル、腕時計とのコーディネートもステキです。

 

セミオーダーのネックレスの製作の様子も見せていただきました。

メインの石に糸を通し、ガラスビーズを通したあと結び目を作ります。

これで出来上がりかと思ったら、結び目から糸の端にかけてブラッシング?

糸を水で濡らして糸のクセを取り、自作の櫛のような道具で繊維一本一本をすいているそう。(画像は代用したヘラという工具です)

「けっこう手間かかっているんです(笑)」

シンプルな作りだからこそ、細かい部分にこだわり、仕上りの美しさを追求する姿勢。

sikiの作品全体から凛としたものを感じるのはこういうところからなのだと納得します。

一日ご一緒させていただき、鯉渕さんという人に、sikiというブランドに惚れ重ねた日となりました。

 

フェアは5月13日(日)まで。

sikiの作品をみて触れてその世界をたっぷりと味わっていただきたいです。