RING RING Bridal Fair 2018 佐久本弥生さんのリング

幼い頃からお母様のジュエリーボックスを開けて、美しい宝石を見るのが大好きだったという佐久本さん。

そんな彼女の将来の夢は「宝石を作る仕事」。

 

高校卒業後は専門学校でデザインを学びました。

専門学校の卒業を控え、かねてからの夢を叶えるため卒業後の進路について知り合いの宝石店のオーナーに相談したそう。

「沖縄だけで技術を学ぶのは難しい。沖縄を出て甲府で働いた方がいい。」

オーナーの紹介で山梨県甲府市にある工房へ。

 

水晶の産地で宝飾産業が盛んな甲府には、原石の加工や研磨、石留め、彫り、鋳造など貴金属加工やジュエリー製作に関連したさまざまな会社や工房があります。

日本で作られるジュエリーの約三割は山梨で生まれているそう。

国内の大手ジュエリーブランドの製作に携わる工房も多く、佐久本さんが紹介されたのはその中でも高い技術を持つ職人のいる工房でした。

 

晴れて念願叶い職人となりましたが、きらびやかなジュエリーを作るその舞台裏はとても厳しく、早さと正確さが求められる職人として、朝8時から夜9時まで毎日がほとんど残業。

慣れない工具で金属に模様を彫り、石を留め、ひたすら数をこなし身体で仕事を覚えてきました。

工房に持ち込まれるたくさんの依頼品。

それらを瞬く間に美しいジュエリーへと仕上げていく職人たちの技。

最高の環境で目を肥やし、技術を身に着けて沖縄に戻ってきました。

 

ジュエリーショップ併設の工房で職人として働き、さらに技術を覚え独立し自分の作品を作るように。

キャリア約20年。職人としての信頼も厚く、独立した今もさまざまなジュエリー作家から彫りや石留等の依頼を受けています。

 

彼女の作るジュエリーの一番の特徴は繊細な彫り模様。

彫りを施す面はあらかじめマットに仕上げています。

そこをタガネで削ることで彫り跡がくっきりと際立ち、地金本来の輝きを放ちます。

 

そして永く身につけていただくために鍛造(たんぞう)製法にこだわっています。

鍛造はその名の通り、金属を鍛え造りあげていく方法。

金属を熱し、伸ばし、叩き、また火に当て熱を加えて叩き、、

そうすることでどんどん金属の密度が高まり、強度の優れたものになります。

手間をかけて作った強い地金に石留をし、彫り模様を施し美しいジュエリーが出来上がります。

※リングの製作の様子は過去の記事をご参照ください。

 アトリエ訪問①(プラチナを溶かしリング形成まで) https://reunir-piece.com/journal/180

 アトリエ訪問②(石留・彫りから仕上げまで) https://reunir-piece.com/journal/181

 

佐久本さんの作るエタニティリングを初めて拝見した時はその美しさに息を呑みました。

 

関連記事 https://reunir-piece.com/journal/144

 

鍛造で作り上げたリングにしっかりと彫り留めたタイヤモンドがリングをぐるりと一周。

画像奥のリングは私の手持ちのメレダイヤと地金を使って作っていただいたもの。

ダイヤモンドの大きさに関わらず、石のテーブル面を平行にセッティングしている証拠に、スッと自立します。

リングを立たせるための小道具も要りません。

上からも横からもフォトジェニックなリングです。

 

K18とプラチナを合わせた新作のコンビシリーズ。

平打をベースにしたフラットなリングに彫りや石留がされていますが、やはりどれもスッと自立します。

 

K18とプラチナの境界にミルグレイン。

 

リング表面と側面に彫りを施して。

 

ダイヤ3石を星のように五光留めで。

 

7石のダイヤモンドをチョコ留で。

 

フルエタニティリング。

 

「ただの金属の塊が熱や圧を加えることで、自分の思う通りに姿が変えていくことがすごい、面白いと思ったんです。」

山梨での思い出を笑って話す佐久本さん。

彼女の在店日はいろいろとお話を聞かせてくれるかもしれません。

 

 

RING RING Bridal Fair 2018

2018.9.21 fri - 9.30 sun 11:00 - 20:00  会期中無休

佐久本弥生さん在店日 : 9.23 sun 、30 sun 14:00 - 18:00