リングをお客様に一旦見ていただきサイズを合わせ、サイズの確認ができたので、いよいよ今日は仕上げの作業。

石留と彫りをしていきます。

リングの上半分はあらかじめ艶消しにして、松ヤニにリングを固定します。

 

まずはリングの縁にミル打ちをしていきます。

このミル打ちはお客様が「ぜひに!」とこだわっていらっしゃった加工。

ミル打ちとは、地金の表面に小さな丸い粒の連続した模様を作っていくこと。ミルグレインとも呼ばれています。

 

リングのアウトラインにミルを打つ幅だけを残し、タガネでラインを彫っていきます。

 

一本のタガネで深さと幅を均一に。

ブレること無くまっすぐ彫り進める佐久本さんの手元に見入ってしまいます。

彫り面をマットな艶消しにしてあるので、タガネで彫った跡から地金自らの輝きが顔を出します。

 

彫ったラインの縁をヘラという工具で整えてミルを打つ地金の下地準備完了。

 

 

いよいよミル打ちです。

打ち始めの箇所をルーペで確認してあとは裸眼で。

 

「コン・コン・カン、コン・コン・カン…」

金槌とタガネの音がリズムよく響きます。

1mmにも満たないとても小さな丸い粒を連続して隙間なく均等に打っていきます。

熟練の職人技です。

 

ミル打ち完成!ミルを打つとリングの表情が変わりました。

 

次はダイヤモンドを留める石留の作業。

まずは中央から。

ダイヤモンドが入る穴をあけます。

石留めに使うのは「魚々子(ななこ)」というかわいい名前がついたタガネ。

先端が丸くくぼんでいます。

とても小さくてカメラのズームいっぱいにルーペを使ってもこの程度でごめんなさい。。

魚々子も大小様々なサイズがあり、デザインや石の大きさで使い分けます。

魚々子を含め製作に使うタガネは全て佐久本さんの手づくりです。

ルーペで位置を確認して魚々子の先端を地金にあてます。

石を四箇所で留める「チョコ留め」をします。

ダイヤモンドが留まりました。

ダイヤモンドは合計3石。

中央の石と隣の石の間は彫り模様です。

マジックで彫り模様の下書きをして彫っていきます。

 

画面奥に見える緑色の箱は、沖縄ではおなじみの「明治ジャーミー麦茶」。

お茶好きの佐久本さんの一番のお気に入りだそう。

お茶は佐久本さんのガソリンです。

作業机にはその他にもテレビのリモコンがあったり。

石留も彫りも集中の必要な作業ですが、佐久本さんのアトリエには張り詰めた緊張した空気は全く無く(笑)

テレビではワイドショーをしていて、作業の合間合間にテレビで取り上げられている話題やバドミントンでの話など。

 

油断をしているとあっというまに中央部分の彫りが仕上がっていました。

 

残り2石の石留。

そろばんのような形の先端工具を使い、留める石の大きさの穴を開けます。

 

ダイヤモンド全て留まりました!

早い!!

 

残りの彫りを仕上げていきます。

 

 

全て彫り終えました!

 

リングを固定している松ヤニに火をあて溶かし、リングを外します。

洗浄した後、リングの内側にダイヤのカラット数を打刻機で打ち込みます。

 

「0.037」ダイヤモンド3石合計の重さです。

仕上げに高速で回転するバフにリング表面をあて磨きます。

 

出来たてほやほや。リングの完成です。

 

今回のリングの製作にかかった所要時間はおよそ3時間弱。

流れるような作業、美しい手元に見とれて、あっという間でした。

 

ダイヤモンドの位置や彫りのバランス、着けた時の美しさをなによりも大事にしてると話す佐久本さん。

「当たり前のことなんですけどね(笑)」

と照れ笑い。

 

20年近くジュエリー作りの現場で職人として培われてきた技術と精神力をベースに、身につけた方の手元を美しく彩る瞬間、その笑顔を思い、作り出されたジュエリー。

 

お客様へのお渡しの日が待ち遠しいです。

 

 

佐久本弥生さんのご自宅のアトリエを訪問しました。

那覇市の高台にあるご自宅。

 

愛犬のミニチュアダックス「そら」と「ちゅら」に迎えられ(吠えられ)ながらアトリエ部屋へ。

 

部屋の天井にはシャンデリア!

もとは応接間だった部屋をアトリエとして使っているそう。

窓からは那覇市街とその向こうに東シナ海が臨め、眺めも最高です。

元々視力の良い佐久本さんですが、目を使う仕事柄、よく遠くを見るようにしているそう。

部屋を見渡すと、ソファやテレビの他山梨で職人をしている頃から約20年使っている彫金机、バフや圧延ローラーなどの機械もならんでいます。

羨ましいアトリエ設備です。

 

ソファを勧められ、座ると横に大きな箱が。

「この箱何ですか?もしかして作品?」

「この間団体戦で優勝したんですよ〜!」

と箱から出して見せてくれたのはなんと優勝トロフィー!

佐久本さんの趣味はバドミントン。

机の前で細かい作業をする仕事柄、外に出て身体を動かしたいと思った時に近所の体育館のサークルに入ったのがきっかけだそう。

 

「じゃあはじめましょうか!」

今回作るのは12.5号のV字リング。表面に3石のダイヤモンドを埋め、リングの上半分に手彫りを施します。

 

サイズ棒にノギスをあて、作るリングに必要な長さと重さを計算します。

 

必要な量のプラチナを皿に入れ溶かしていきます。

プラチナの融点は1,700℃以上。

眼を保護するため黒いメガネをかけ、酸素バーナーで当てます。

バーナー片手に黒メガネ姿が男前です!

 

火を当て続けて数分。

粉状だったプラチナがひとつに溶け固まりました。

真っ赤です!

プラチナが熱いうちに金槌で叩き、延ばしやすいように角棒状にしていきます。

 

赤かったプラチナの温度がさがり次第にグレーに。

あっという間に角棒の出来上がり。

「どや(笑)」

 

ノギスでサイズを確認し、圧延ローラーでさらに細く長い棒状にしていきます。

 

 

細くなったプラチナに再度火をあててなまします。

湾曲している棒をまっすぐに整えていきます。

 

まっすぐな棒に!

リングの形に整えます。

V字になるよう角棒の端を糸鋸でカットします。

 

V字リングの形になりました。

隙間をつなげるためのロウ付けです。

 

12.5号サイズピッタリに仕上りました!

 

ロウの跡をヤスリで削り、リング全体を磨き整えたあと、一旦お客様にサイズの確認をさせていただきます。

サイズの確認ができたら、佐久本さんの真骨頂、ダイヤモンドの石留め、そして彫りの作業です!

 

 

 

長月の実り 〜六人の秋のカタチ〜

2017年9月16日(土) 〜 9月24日(日)  11:00 〜 18:00 会期中無休

 

高く澄み渡る空、さわやかな風に揺れる草花。

旬を迎えた美味しいものや美しい植物をモチーフにした、とれたての作品がレユニールに届きます。

6人の作り手によるそれぞれの秋のカタチをお楽しみください。

 

[豆皿づくりのワークショップ]

真鍮の板をハンマーで叩いて模様を刻んでカーブをつけて豆皿を作ります。

前日までにお電話かメールでお申込み下さい。

 

日時:9月17日(日)、18日(月祝)、23日(土) 11:00〜12:30、14:00〜15:30

参加費:¥2,800 所要時間:約1時間半

tel 098-988-4461 

mail info@reunir-piece.com

佐久本弥生さんのオーダーご相談会に真っ先にご予約された女性。

店内にならべたダイヤモンドのリングをいくつかご覧になって佐久本さんとお話をするなかで候補を絞っていきました。

 

いつも着けていらっしゃる幅広のリングとの相性も考えて、側面に彫りが施されたフルエタニティリングに決まりました。

石留めと彫りを施す前のリングで、サイズの最終確認をして、この日お渡しの日です。

 

 

35個のダイヤモンドがぐるり。

いつも着けてらっしゃる幅広のリングともピッタリ!

ずっと着けていたかのような雰囲気。

とても馴染んでます。

 


ジュエリーを着け慣れた方。

気負いなくさりげなく。

「ジュエリーは出会いだから。オーダーしてよかった!」と、とても満足そうな笑顔。

着けたその日からすでに愛用品のように着こなす姿がとてもかっこよくて。

いろんなことに関心をもって、そのなかで生まれたひとつひとつの出会いや、心惹かれるものに向き合い、ご自分の暮らしやスタイルに取り込んでいく。

サングラスをかけて、車の窓を開けて「またね!」と笑顔で手を振る姿を見送りながら、そのひとつのシーンに立ち会えたことが嬉しく思いました。

 

serge フェアありがとうございました!

serge =綾織り

織り紡ぐように天然石にパール、シルバーを自由に組み合わせた作品たち。

「リゾートにお出かけしたくなる!」

「太陽の下でも映えそう!」

「日焼けした肌にも合う」

さまざまなお声をいただきました。

秋のご予約会も同時開催。たくさんのご予約ありがとうございました。

 

期間中ウェアのご協力をしていただいた宜野湾のセレクトショップ「voyage」

「voyage」は2015年6月に宜野湾にオープンしました。

オーナーの比嘉瑞希さんは縫製の技術を専門に学び、フランスでも仕事をした経験のある女性。

培われた技術とセンスの良さ、丁寧な接客にファンも多く、私もその一人です。

今回のフェアでsergeの彩り豊かなアクセサリーとvoyageのウェア。

さまざまな色どりが店内を彩り、賑やかで楽しいフェアとなりました。

 

引き続きsergeは取り扱っております。

voyage ( http://instagram.com/voyageboutiqueokinawa )にもぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

インスタグラムやFacebookでの掲載品へのお問い合わせもお気軽にどうぞ。

 

ありがとうございました!

serge summer jewelry fair はじまりました!

すずやかな素材や元気な夏色のアクセサリー。

 

秋の新作のサンプルも!

期間中実際にご覧いただきご注文が可能です。

アクセサリーの他にも宜野湾の"voyage"からお洋服も。

オーナーのみずきさん。とても素敵な方です。

 

お洋服とのコーディネートも合わせてお楽しみ下さい。

フェアは7月17日(月)までです。

serge(サージ)とは綾織の布のこと。
天然石や淡水パール、シルバー。
様々な素材を織り紡ぐように、それぞれの色や風合いをより魅力的に。

ピアスにリング、ブレスレットにネックレス、総数100点以上の serge jewelry がレユニールに!

海沿いのドライブや夕暮れ時のおでかけ、旅先で。
それぞれのシーンで太陽の季節を楽しむジュエリーを
見つけにいらしてください。

フェア期間中、宜野湾のセレクトショップ "voyage" からお洋服も届きます。

Tシャツやカットソー、ブラウス等、お洋服とのコーディネートも
合わせてお楽しみください。

serge
https://reunir-piece.com/brand/30
voyage
https://www.instagram.com/voyageboutiqueokinawa/

2017/07/01 sat - 7/17 mon
Open 11:00-18:00(水・木定休日)

ネックレス(ルチルクォーツ、パイライト、オーシャンジャスパー)、ロングネックレス(gold plated silver) 、ブレスレット(ピンクアメジスト)、リング(silver)

ネックレス(アクアマリン、ホワイトトパーズ、ムーンストーン、クリスタル、レモンクォーツ)、ロングネックレス(gold plated silver)、ブラウス(voyage/cop.copine) 

鏡がなくても見ることのできる手元。

ファンデーションやリップを選ぶようにご自分の肌色に合うか、じっくり選んでいただけるようサンプルをご用意してます。

K18のピンクとイエロー。同じデザインでも色・仕上げの違いで印象が異なります。

 

鏡面仕上。

磨き粉をつけ高速で回転させたバフを金属表面に当て鏡のように磨き上げます。

艷やかに光を反射して存在感を放ちます。

 

艶消し。

 

艶消しは様々な方法がありますが、こちらのリングは金剛砂という砂状のガーネットを繰り返し金属の表面に当てます。

マットな質感が肌になじむ自然な仕上り。

 

CHERRY BROWNのゴールドは5カラー。

 

上からイエロー、ブラウン、シャンパン、グリーン、ピンク。

CHERRY BROWNこだわりのマット仕上げです。

 

ブライダルリングの素材として選ぶ方の多いプラチナ。

大気中、高温でも色の変化がほとんどありません。

シルバーと似た白系ですが、少し黒みがかった色合いです。

左がシルバーの艶消しと鏡面。右がプラチナ。

 

ぜひご自分の目、鏡に映った姿、写真に撮ってみたりなどいろいろな方法で確認されて、じっくり納得のいく品をお選びくださいね。

フェア二日目。

この日は佐久本さんのオーダー会と古謝有紀子さんの手のお手入れ会も開催で店内は終始賑やか。

 

手のお手入れをして

 

リングのご相談。

 

作り手の方もゆったり。

「明日からまた磨き粉で真っ黒になるんだけどね、、」

クレイパックを塗った後2、3分置き、乾いた所で洗い流います。

 

その後はハンドマッサージ。

普段頑張っている手をいたわり、マッサージしてもらってうっとり。

気持ちよくて寝てしまいそうになる方も(笑)

 

ハンドケア終了!

お肌の色もワントーン明るくなったよう。

もっちりスベスベが嬉しくてついつい触っちゃいます。

レンズ越しに見ても潤った手肌が美しくて、ついシャッターを何度もパシャパシャ。

 

こちらの女性が着けてらっしゃるリングはお母様から譲り受けた立て爪のダイヤモンドリングを佐久本さんがリフォームしたものだそう。

リングをのせるステージ、手もより美しく。

次回の手のお手入れ会は6/24(土)です。

 

昨年のオープン当初からお越しいただいているご夫婦。

お住まいがご近所だったり、好きなお店も共通していたりで、おしゃべりも楽しく仲睦まじいご様子が微笑ましいご夫婦です。

お二人のマリッジリングはCHERRY BROWN の triple mix。

ゴールドはイエロー、ピンク、シャンパン、ブラウン、グリーンの5カラー。それにプラチナを加え、6カラーの中からお好きな色を3色組み合わせることのできるリングです。

オーダーいただいた当時はまだ店頭にサンプルすらご用意がなかったのですが (汗)、CHERRY BROWN のブランドの紹介とともに、展開しているウェディングリングをカタログなどでご案内したところ気に入ってくださり、サンプルを取り寄せ、実際に色を確認していただき決めていただきました。

お二人はプラチナ・グリーン・ピンクを選ばれて、刻印はグリーンに。

3つの色をその日の気分や装いに合わせて、プラチナ面を表にしたり、色の境目を見える位置にしたり。

「ベーシックな結婚指輪ですがファッションとしても楽しめるし、とても気に入ってます。」

いつもおしゃれなお二人ならでは。

お二人おそろいでいらっしゃるのがお久しぶりだったのでパシャリ。

 

「結婚一周年を記念にダイアモンドを1石入れたいんです」

お渡し後もダイアモンドを追加できるCHERRY BROWN ならではの素敵なカスタマイズです☆

 

「仕上り前に写真撮っておこうっと♪」

CHERRY BROWN特製のリングピローに乗せて記念撮影。

奥様の撮影をリングの向きや位置を変えてサポートするご主人。優しさにあふれる一挙一動に毎度ほっこりさせられます。

 

 

1年の歳月とともに育ったリング。1年ごとに1石ずつ追加して気持ちも新たに。

新しい表情をみせるリングとともにまた次の年を迎えてお二人の暮らしに馴染んでいきます。

そんなお二人のリングに携わることができてありがたいなぁ。幸せだなぁ。

発送前に改めてリングを撮影しながら、また親戚のおばちゃん(おじさん?)のようにしみじみ。

仕上りが待ち遠しいかぎりです。

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